日本の夏が終わりに差し掛かりましたがまだまだ暑い日が続いています。
中でも観光地として有名な古都京都の暑さは「日本で一番暑い」と言われるほど…でも、そんな暑~い京都にも、涼しく楽しく夏の風物詩を体験できる場所があるのをご存じですか?ひんやりとした空気の中、五感を使って日本の「涼」を楽しめる正寿院についてご紹介します。

   正寿院とは

およそ800年前に創建された正寿院は、高野山真言宗に属し、寺伝によると飯尾山医王教寺(養老元年717年創建、現在は廃寺)の塔頭寺院として建立されたと伝えられています。

   幸せを呼ぶ猪目窓

正寿院で人気の一つがこの猪目窓。
「猪目」というのは古くから日本に伝わるハート型の文様です。紀元6世紀〜7世紀頃の古墳でこの文様が見つけられ、明治時代になり外国文化が多く入って来た際に「猪目」から「ハート」という呼び方に変わり、定着したとされています。
ハート型の窓から覗く四季折々の景色と、聴こえてくる風の音や鳥たちのさえずりによって、幸せな気持ちになれること間違いありません!パワースポットとしても女性に人気が高いです。

   風鈴まつり

正寿院は別名「風鈴寺」とも呼ばれています。毎年夏に開催される「風鈴まつり」では1000個を超える風鈴で境内が埋め尽くされます。

京都市内と比べても、夏は5℃ほど涼しい避暑地にある正寿院。「気温だけではなく風鈴の見た目や音など、人間の五感『視覚・聴覚・鼻覚・味覚・聴覚』で涼を感じて頂きたい」という思いから、風鈴まつりは始まりました。

   「眼」全国ご当地風鈴を見る

47都道府県ご当地風鈴が勢揃い!
各地の風鈴それぞれの、違った音や絵柄が楽しめます。

   「耳」風鈴の音を聞く

風が吹くと、竹林が揺れる音に混ざって、ちりんちりんという爽やかな音が境内に響きます。夏らしい風鈴の音を楽しむことができます。

   「鼻」自然と茶畑の香りを

本堂裏手には茶畑があり、緑茶発祥の地である宇治田原町のお茶の香りを楽しめます。

   「舌」茶のまちで、本場のお茶を味わう

拝観受付後に本堂に行くと、風鈴の音を聴きながらお茶とお菓子を頂くことができます。

   「身」風鈴絵付け体験

風鈴に絵付け体験することができ、持ち帰ることができます。
随時可能だそうなので、気軽に「風鈴絵付けがしたい」とお寺の方に声をかけてください。

体験時間 およそ30分
体験料  1200円
開催期間 7月1日~9月18日
(風鈴まつりの期間のみ)

   マップ&アクセス

京都府綴喜郡宇治田原町奥山田川上149

   2019年「風鈴まつり」日程

開催期間 7月1日~9月18日
拝観時間 9:00~16:30
拝観料  700円
2018年は人気のため風鈴まつりは予約が必要でしたが、2019年は事前のチケット購入や予約は不要だそうです。

お電話はこちらから 0774-88-3601

正寿院 公式サイト

   注意!

★熱中症対策は万全に
飲み物や日傘など熱中症対策グッズを持って行かれることをおすすめします。

   終わりに

いかがでしたでしょうか?

京都の正寿院をご紹介しました。
日本一暑いと言われる京都ですが、古都ならではの五感を使って楽しめる「涼」を感じに、ぜひ一度訪れて見て下さい。

原案&絵:髙橋はなこ (大阪芸術大学)

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