日本の伝統的なヘアスタイル「ちょんまげ」。
その独特な風貌に、当時日本を訪れた外国人は、頭に銃がついていると勘違いしたそうです。

そんなちょんまげにも、実はいくつか種類があることを知っていますか?
当時の流行りや、魅せたい雰囲気でヘアスタイルを変えていたようです。
今回はそんな奥深いちょんまげスタイルを紹介していきます!
①銀杏髷

一番オーソドックスな髷。お相撲さんもこの髪型です。
また、銀杏髷の中にも武士の好むきちっとした大銀杏、町人が好んだ軽快でゆるい小銀杏などに細かく分かれています。

②本多髷

頭を広めに剃る本多髷。優美で柔和な印象を与え、粋な江戸っ子の定番ヘアスタイルとして大流行しました。
「吉原では本多髷でないと相手にされない」という噂まで流れた為、遊び人のイメージも定着しています。
③茶筅髷

安土桃山時代の若者の間で流行した髷。
頭は剃らないか、ごく狭く剃り、紐などで髪を巻き立てて毛先を散らしたヘアスタイル。
派手好きの若者は毛を大きく結っていたようです。
④総髪

頭を剃らずに髷を結う総髪。
江戸時代初期は医者や学者などが、後期からは一般的な髪型として普及しました。
坂本龍馬などの浪人の定番ヘアスタイルでもあります。
現代でも通じる、色気のある髪型ですね。
・ちょんまげ体験
日本にはいくつかちょんまげを体験できる場所があります。
訪れた際は、是非当時の人に成りきってみては?

体験できる場所
・東映特撮映画村(京都)
・登別伊達時代村(北海道)
時代や人柄、身分によって細かな変化を遂げてきたちょんまげ。
今も昔も、ヘアスタイルへの強いこだわりを感じますね。
時代劇や歌舞伎などを観る際は、是非髪型にも注目してみてはいかがでしょうか?

aoyama@MaDeLaの他の記事はこちら!
→ Manga de Japanの他の記事をもっと読む