大阪のお祭り「岸和田だんじり祭り」はご存知でしょうか?

だんじりは大阪南部、岸和田市で開催される約300年の歴史と伝統を誇るお祭りです。五穀豊穣を願い、行った稲荷祭が始まりと伝えられています。

日本のお祭りの中でも随一のスピードと迫力を誇るお祭りで、毎年何万人という観光客が岸和田へと集まります!だんじりという大きな木で造られた祭礼用の屋台、「山車」の一種である「地車」に綱を繋ぎ、その綱を協力して引き、町中を走り回る姿は圧巻!美しい彫刻の施された迫力満点なだんじりの上で舞う「大工方」や、街の中を全速力で走り、勢いよく街角を曲がる「やり回し」、町ごとに違う個性的な法被など、見所は盛りだくさん!

毎年9月~10月にかけて行われる賑やかなお祭りである「岸和田だんじり祭り」。その魅力をご紹介します!

  だんじりの上で華麗に舞う「大工方」

「大工方」とは地車の屋根の上に乗りパフォーマンスをする人のことを指します。地車がもの凄いスピードで走る中でとんだり跳ねたりパフォーマンスをして祭りを盛り上げてくれます。おおよそビルの二階程の高さの地車の上で不安定な足場をものともせず、パフォーマンスをする姿はまさにだんじりの花形!実は後方に指示を出す重要な役割でもあります。

  圧巻のスピード

普段は歩く程のスピードで進みますが、「やりまわし」の前になると、笛や太鼓の音と共に一斉に走り出し、街を駆け抜けます!何百人という人たちが一斉に走り出す様子は圧巻です!

  腕の見せ所「やりまわし」

だんじり祭りの1番の見所と言えば「やりまわし」です!地元の人も、遠くから来た人も、誰もが熱狂するもっとも注目すべき瞬間です!ほかのお祭りと違い、角を慎重に曲がるのではなく、勢いよく走りながら地車の向きを変えます。重さ4トンを超える地車を走らせながら人力のみで曲がり角毎に行われる「やりまわし」は祭りの中この速さと迫力を上回るものは無いと言われる程!
掛け声と共に、直角に道の角を猛スピードで曲がる様子は必見の価値有り!迫力満点の「やりまわし」の様子を是非ご覧下さい!公式サイトでも動画を見ることができます。

  職人によって作り上げられた美しい彫刻

岸和田のだんじりといえば、「やりまわし」が有名ですが、その地車の至る所にある彫刻も見逃すことは出来ません!漆塗りや金箔は使用せず、欅の木目のみを生かして仕上げられています。その彫刻は日本の戦記物語や神話物語の名場面を題材としており、題材は、民衆に親しまれた浄瑠璃や歌舞伎、講談の演目など。休憩中など停止している時であれば、見物させてくれることもあります。

  町ごとに違う自慢の法被

地車だけでなく、それは引く曳き手の着る法被にも注目してみて下さい!町の名前はもちろん、それぞれ違った縄の模様や花の模様など、かっこいいデザインが施されています!こちらも公式サイトで一覧を見ることが可能です。

  いかがでしたか?

「だんじり祭り」の文章では伝わらない迫力を是非、実際にご覧になって体験して下さい!2019年度は9/14~15、10/12~13の開催となっています!祭りが始まると同時にたくさんの屋台もでますよ!是非お越しください!

岸和田だんじり祭 - 岸和田市公式ウェブサイト

原案&絵:高林華 (大阪芸術大学)

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