福井県といえばまず越前ガニが思い浮かぶ人が多いと思いますが、福井の魅力はそれだけではありません!
ここでは福井の光を歴史や文化と交えながら紹介していきたいと思います!
福井県はどこにあるの?
福井県、名前は聞いたことがあるけど場所はあまり知らない…そんなことはありませんか?
福井県は日本海側に面した京都に隣接する県です。日本海側にあるため、海の幸に恵まれています!「海の幸」といえば海鮮料理ですよね。中でも「カニ」は福井を代表する特産品です!
また、福井県は県の形がモモンガのようにも見えるのも特徴です!
そう思うととても可愛らしい県ですよね。

福井県の見どころ紹介
それではいよいよ、福井の光を観ていきましょう!
福井県は大きく「あわら・坂井・福井市エリア」、「永平寺・奥越エリア」、「丹南エリア」、「若狭路エリア」の4つのエリアに分類することができます。
そこで今回はエリアごとに特産や名所をご紹介しています!
福井の光を覗いていきましょう。
あわら・坂井・福井市エリア
このエリアには福井県の主要な名所が勢揃い!福井の中心街と雄大な自然が広がるエリアです。場所はモモンガに見立てるとちょうど左肩辺りの部分でしょうか。
そんな主要都市エリアの光といえばこれ!

迫力満点、東尋坊!
切り立った崖の上から海を眺めることのできる東尋坊。崖のギリギリまで歩くことができるこの場所は足場がとても不安定です。場所によっては高さもあるので慎重に進みましょう。美しい海が絶えず岩場を打ち付ける光景は心を休めるひと時になるでしょう。
その他にも「東尋坊タワー」から東尋坊や雄島といった、名所を上から見ることや、「遊覧船」に乗って海の上から岩肌を見たりできます。
遊覧船では5~6角形の岩肌が柱状に連なる地形(柱状節理)が見られるスポットを海遊しています。東尋坊にこられた際には乗ってみられてはいかがでしょうか?岩壁を大迫力で感じることができます。
あわら温泉街
このエリアに行ったらお泊まりはここ!
閑静な田園に宿が整然と建ち並ぶ温泉街は「関西の奥座敷」とも呼ばれています。日本の歴史を感じられる趣のある建物と源泉を利用した浴槽が魅力です。あわら温泉の周辺には他にも気になるスポットが盛りだくさん。
JR芦原温泉駅
・あらた坂
4月に行けば美しい桜並木を見れるここは映画『ちはやふる』の舞台にもなりました。2019年には登場人物を模した石碑が建てられたのだとか。
・ものづくり体験施設
ガラス工芸体験や竹細工体験、他にも色々な体験施設が勢揃いしています。
あわら湯のまち
・湯けむり横丁
屋台が立ち並ぶここは地元の人と旅人の交流の場。串揚げ、お好み焼き、餃子、ラーメンなど、他にもいっぱい美味しいお店が並びます。
・足湯体験
木造一階の平屋では足湯の体験ができます。歩き疲れたらここで一休み。
いかがでしたか?主要都市エリアにある東尋坊とあわら温泉街でした。今回紹介した場所以外にも素敵な場所や体験は多くあるので、旅行に来られる際はぜひ色んな場所を回ってみてください。
永平寺・奥越エリア
首都市エリアの次は永平寺・奥越エリアです!モモンガでいうと右肩部分ですね。このエリアには永平寺町・勝山市・大野市が含まれています。
このエリアにも首都市エリアに負けない光が詰まっていました。
早速紹介していきましょう!
永平寺
伝統と革新が共存する禅の里、永平寺町。そんな永平寺町といえば地名にもある大本山永平寺。そこは道元禅師によって開かれた禅の修行道場です。深山幽谷(しんざんゆうこく:奥深く静かな自然の大地)の山中にあるお寺ですが、今も多くの修行僧が修行をしています。
永平寺の魅力はその境内や楼閣の建物はもちろんですが、室内にまで趣向をこらされた「芸術」です。「傘松閣(さんしょうかく)の間」には天井に200枚以上の日本画が埋め込まれているのだとか。
訪れる機会があればぜひ覗いてみてください!
永平寺大灯籠ながし

夜の海に浮かぶ灯籠の美しい明かり。とても幻想的ですよね。
この「灯籠流し」は紙や布に死者の名前や願い事を書いて川に流す行事です。日本各地で夏に行われるので風物詩として知られています。(ちょこっと解説:灯籠流しとはこの世へ帰ってきた死者の魂をあの世へ送るための儀式です。日本版の「死者の日」や「イード」のようなものです。)
永平寺の大灯籠流しでは毎年たくさんの灯籠が九頭竜川から流されています。その景観の美しさから日本夜景遺産にも登録されました。死者を弔う「供養灯籠」と願い事を書いた「願い灯籠」が流れて行きます。人々の想いを乗せた灯籠流しの終わりには美しい花火が夜空を彩ります。
2022年は8月20日(土)に第35回目の「永平寺大燈籠ながし」が開催されました。毎年夏の終わりに開催されていますので、皆さんの大切な誰かやお願い事を灯籠に托してみてはいかがでしょうか?
夜闇に浮かぶ仄かな灯りがきっと素敵な縁を繋いでくれます。
恐竜博物館
このエリアでは主に永平寺周辺についてお話ししてきましたが、まだまだあります永平寺・奥越エリアの魅力!福井といえばやっぱりコレ!
そう、恐竜です!!

知っていましたか?福井県の勝山市は恐竜の一大産地です。日本の恐竜研究の拠点となり、大人から子供まで幅広い人々のロマンをかき立てることを目的に2000年7月、「福井県立恐竜博物館」が建設されました。
恐竜博物館では4500㎡の広大な展示スペースに44体もの恐竜骨格が展示されています。その他にも千数百の標本や大型復元ジオラマや映像など、ここにしかない特別な展示に冒険心がくすぐられます!
これまでに4度、福井県勝山市北谷では恐竜化石発掘調査が行われています(現在も発掘調査を実施中)。その結果、福井にしかいないオリジナルの恐竜が発見されました!

とても可愛い恐竜さんたちです。
残念ながら色合いはまだ証明されていません。ですが、同じような色合いだったら楽しいですね。白い恐竜とかいたのでしょうか?夢が広がります!
博物館では展示の他にも化石の発掘体験が行えるそうです。機会があればぜひチャレンジしてみてください。
スキージャム勝山
永平寺・奥越エリアも観光スポットは目白押しです。このエリアから最後にご紹介するのはここ、「スキージャム勝山」です!
グリーンシーズンに目一杯遊べるここは小さい子供連れのお客様や団体での利用にうってつけ!開放感溢れる芝生の上で食べるBBQは美味しいに決まっています…!!
ペット連れに優しいドッグランや記念になるものづくり体験、バングライダーに温泉プールとワクワクしかないこの場所で、緑の季節に思い出を作りませんか?
2022年7月からは新しく「勝山自然塾」が開講されます。広大なフィールドを使って地球や自然について学ぶ体験学習なので、大地をより身近に感じられるかもしれません。
以上、永平寺・奥越エリアの光でした!
丹南エリア
3つめに紹介するエリアはここ丹南エリア。鯖江市・越前町・越前市・南越前町・池田町を含む、モモンガのお腹あたりの部分です。
伝統工芸などの福井が誇るモノづくりと美しい里山や雄大な海が楽しめる丹南エリア。
その光をみていきましょう!
めがねミュージアム
知っていましたか?
福井市と鯖江市はメガネフレームの国内シェア96%を誇る産地の中心地です。普段目にするメガネのほとんどが福井で作られているかもしれないなんて、驚きです。
鯖江市ではそんな眼鏡の産地を活かした取り組みとしてミュージアムが2010年にオープンしました。
めがねミュージアムには
・最新モデルが購入できる「めがねShop」
・色や形を選んで、オリジナルフレームやストラップ作りを体験できる「体験工房」
・めがねの歴史をより深く知ることができる「めがね博物館」
など、めがねを面白く知れる場所が多数あります!
通常のミュージアムと同じように企画展などが行われることもあるので飽きずに楽しめます。
メガネストリート
メガネに関連してご紹介したいのがこの「メガネストリート」です!
鯖江市に誕生したメガネストリート。眼鏡型のベンチが設置されたり、メガネをモチーフにしたデザインがあったりと、可愛らしい道路が整備されています。
JR鯖江駅から続く道のりは目にとても楽しいです。街に散りばめられた眼鏡を探してみるのも鯖江市ならではの楽しみ方ではないでしょうか。
食の越前
越前ガニ
福井といえば、やっぱり美味しい「カニ」ですよね。福井で取れる越前ガニは他の地域で取れるカニより美味しいそうです。
なんでも漁場となる越前海岸は急に深くなる海底で、船で1~2時間もしない内にで漁場に着けるのだとか。蟹をすぐに港へ運んで日帰りで水揚げができるためどこよりも新鮮なのだそうです。
越そばの里
福井の食と言えばここ!
蕎麦打ち体験や水羊羹作りができる施設です。お食事どころもあるので遠出する心配もありません。福井の郷土料理を味わえるメニューには「the和食」の料理が並びます。

パクッ。思わず持ち上げた麺にかぶりついてしまいました。お腹が空いてくるイラストですね。笑ぜひ福井にきたら郷土料理も食べてみてください。
若狭路エリア
4つのエリアを順番に紹介してきました、福井の光もいよいよ最後のエリアになりました。若狭路には敦賀市・美浜町・若狭町・小浜市・おおい町・高浜町が含まれます。モモンガで言うところの尻尾の部分。後ろにながーく伸びています。笑
そんな若狭路エリアはどの町にも若狭湾に面した美しい景色が広がるエリアです。歴史のある街並みや色、文化など地域ごとの個性を楽しめるのも特徴です。
そんな若狭路エリアの光と言えば、、。
鉄道の街「敦賀」
敦賀は日本海側で最初に鉄道が敷かれた街です。日本海側の交通の要所として、鉄道と港とともに歩んできた歴史を持ちます。そんな敦賀の町並みは今でも当時の名残を感じることができます。
敦賀鉄道資料館
青いとんがり屋根が印象的な敦賀鉄道資料館(旧敦賀港駅舎)です。敦賀の鉄道の歴史を紹介したパネルや貴重な鉄道資料が展示されています。
シンボルロード
JR敦賀駅から氣比神宮まで続くシンボルロードには『銀河鉄道999』に因んだ銅像が立並んでいます。(ちょこっと解説:銀河鉄道999は松本零士が書いた1970年代-80年代のアニメヒット作品。)
美しい浜「美浜町」
美浜は名前の通り、美しい浜を持つ町として知られています。海以外にも湖や川が点在しているため海水浴や釣りをするのにおすすめです。
交易の宿場町「若狭町」
・若狭熊川宿
熊川宿は、若狭と京都を繋ぐ宿場町として発展しました。大切に守ってきた景観は今も私たちに江戸の街並みを見せてくれます。
その街並みを利用して
・陶芸工房
・古民家宿泊施設
・忍者をテーマにした体験館
などなど、発展を続けています。
まとめ
いかがでしたか?福井と一口に言っても魅力的な場所が多くてびっくりしました。
改めて福井は歴史と海、自然に囲まれた穏やかで暖かな県です。色濃く残る歴史や言い伝えも福井の魅力です。地元ではいろいろな伝説が残っているので、さらに調べてみても面白そうです。
光って星の数ほどあると思います。これが綺麗、これが好き、ここが良い。そんな、誰かが感じた「イイ」が歴史や文化を作っていくのだと思います。
今回は光というテーマで各エリアの観光名所や特産をご紹介してきました。あなたはどんな場所やものに「イイ」と感じられますか?
その土地ならではの魅力を訪れた先でぜひ発見していってください。
福井について「もっと知りたい!」と思われる方はこちらから!
【公式】福井県観光旅行サイト ふくいドットコム
今回紹介した福井県の場所はコチラ!
この記事は大阪芸術大学の「教養演習」「コミックプロデュース論」を受講している学生により制作され、マンガデザイナーズラボの代表兼、同学の客員教授・吉良俊彦と講師・石井聡の監修のもと掲載しております。
ライター:放送学科1年 西田智恵さん
デザイン:デザイン学科3年 大盛明夏さん
キャラクター造形学科2年 Lee Shuyaさん
デザイン学科2年 青木美波さん
デザイン学科4年 粟生菜々珠さん
デザイン学科2年 山崎梨乃さん
デザイン学科2年 的塲秀長さん