皆さん、福島県に行ったことはありますでしょうか?福島には歴史を感じられる行事や、子供も大人も楽しめる施設が非常に充実しています。

今回はそんな福島の魅力の一部をイラストと共にご紹介したいと思います。



ハワイ&アクアマリンin 福島県いわき市

 

福島の観光スポットといえば福島県いわき市にある「スパリゾートハワイアンズ」。

日本一のボディスライダーがある巨大プール、温泉、「フラガール」によるショー、山の中でのアクティビティ、ゴルフ、ウエディングなど施設がとっても充実しています。

 

また近くはハワイアンズ系列のホテルが多くあるので、ホテルに泊まって一日中ハワイアンズを堪能することもできます。

他にもいわき市には、「ふくしま海洋科学館」、通称「アクアマリンふくしま」という大きな水族館があります。これらは、「環境水族館宣言」という「海を通して『人と地球の未来』を考える」という理念のもとに運営されており、「館内学習」が非常に充実しています。

 

飼育員になりたい小・中・高生向けのプログラムや環境保全、震災学習などのプログラムがそろっているので、子供から大人まで色々なことを学べます。また、この水族館では、シーラカンスやアザラシ、カワウソといった人気の生き物から、金魚などの身近な生き物まで多くの生物を鑑賞することができます。

 

その他にもその場で釣った魚を食べられる「釣り体験」や「ホタルの鑑賞会」など様々なイベントが行われているので、生き物に興味のある方は是非「アクアマリンふくしま」に足を運んでみてください。

 

福島県でスキー?

 

「猪苗代スキー場」は福島県猪苗代町の人気スポットの一つです。

ここではスキーはもちろん、スノーパークにはスノボード初心者でも楽しめるよう、ウェーブ、ウォール、ボックス、レールなど多くのアイテムが取りそろえられています。

 

他にも山々に囲まれた立地を生かした登山コースやバーベキューなどもあります。

 

また、バーベキューの際にイワナのつかみ取り体験をして、捕った魚はその場で焼いて食べることもできます。

 

福島と赤べこ伝説

そもそも「赤べこ」とは

 

「赤べこ」とは、福島県会津地方の郷土玩具です。

この「赤べこ」には伝説があります。かつて1611年に起きた大震災により虚空藏堂など多くの建物が倒壊しました。その後虚空藏堂再建しようとしたところ、赤毛の牛の群れが現れ、大材運搬をしていた黒毛の牛を助けた、というお話があるそうです。

 

この伝説から、「赤べこ」は忍耐と力強さの象徴、また「福」を運ぶ赤毛の牛と言われています。また、福島県会津若松市には、赤べこ作り体験ができる「手作り体験ひろば 番匠」「笑美(わらび)」「あおい工芸所」と三つの施設があるため、色々な場所で自分だけの「赤べこ」作りを楽しむことができます。

福島グルメ

 

「ねぎそば」

福島県南会津郡下郷町にある「大内宿(おおうちじゅく)」。

ここは昭和56年に国選定重要伝統的建造物群保存地区に指定されており、現在でも茅葺屋根の民家が建ち並んでおり、江戸時代の景色が色濃く残る観光スポットです。

 

そんな「大内宿」の名物は「ねぎそば」

上のイラストのように「ねぎそば」は、ねぎまるごと1本を箸の代りにして食べるそばのことです。地域によっては「高速そば」と呼ばれることもあるのだとか。

 

「喜多方ラーメン」

 

「喜多方ラーメン」は日本三大ラーメンの一つであり、福島県喜多方市が発祥の地です。

喜多方ラーメンは、基本的には醤油味がベースになっていますが、お店によってそれぞれ味は変わります。麺はコシと独特の縮れがあり、この麺を「平打ち熟成多加水麺」と呼びます。

 

また喜多方市の水道水は、「平成の名水百選」に選ばれている熱塩の「栂峰渓流水」を多く含んでいるため、美味しい水でラーメンを作ることができるそうです。

また喜多方市には「道の駅ふれあいパーク喜多の郷」があります。ここでは喜多方ラーメンはもちろん、オリジナルメニューの「喜多方ラーメンバーガー」を食べることができます。

 

他にも露天風呂やサウナを楽しめる日帰り温泉施設「蔵の湯」で身体を休めたり、「もりっこの里 中山森林公園」で散歩をしたり遊具で遊んだりすることが可能です。

また、こちらの「道の駅」は山形県米沢市に続く国道121号線にあります。福島県から山形県に行く際には是非お立ち寄りを。

 

 

ビッグパレットふくしま

 

「ビッグパレットふくしま」という施設をご存知でしょうか?

正式名称は「福島県産業交流館」と言います。福島県郡山市にあるこの施設は展示、会議、レセプションの3つの機能が合わさった、複合コンベンション施設です。ここでは多くの展示会、即売会、大会が行われており、時期によって様々なイベントが行われており、また東日本大震災の時は多くの人の避難場所として使われました。

 

館内はバリアフリーも非常に充実しており、多くの人が安心して訪れることができる場所となっています。

 

福島とこけし

 

福島の「こけし」って?

 

福島県にある「土湯温泉」は三大こけし発祥地の一つと言われています。

「こけし」は江戸時代に東北地方に訪れたお客様へのお土産として売られたのが始まりだと言われています。

 

日本の東北地方でのみで制作される、木製の人形のことを「伝統こけし」と言い、この「伝統こけし」は、「土湯温泉」のこけしもこの「伝統こけし」です。また、福島県の「まつや物産店」「土湯温泉観光交流センター湯愛舞台(ゆめぶたい)」ではこけしの絵付け体験をすることが出来ますよ。

福島の鶴ヶ城

 

「鶴ヶ城」とは

 

会津若松市にある、東日本初の本格的な天守閣。

戊辰戦争の際、一か月に及ぶ新政府軍の攻撃に耐えた、難攻不落の名城として有名です。1874年に一度取り壊されましたが1965年に天守閣が再建され、後に茶室や隅櫓、赤瓦も復元されました。この赤瓦を使用した天守閣を見ることができるのは、国内では鶴ヶ城だけです。

 

「鶴ヶ城」の見所

天守閣内は歴史資料館になっています。幕末・戊辰戦争や鶴ヶ城の歴代領主、会津の先人の資料を知ることが出来るほか、企画展示室や展望台などもあります。

春になると公園内の桜に合わせ鶴ヶ城がライトアップされ、幻想的な夜桜と天守閣を楽しむことができます。

 

さらに「鶴ヶ城」の近くには「茶室麟閣」という千利休ゆかりのお茶室があります。茶席菓子の「薯蕷饅頭」を食べることができるので、「鶴ヶ城」に訪れた時は是非立ち寄ってみてください。

 

福島の相馬野馬追

 

最後に紹介するのは福島県相馬市の伝統行事「相馬野馬追」(そうまのまおい)です。

この神事は毎年7月の最終土・日・月曜日の3日間にかけて行われます。2日目の日曜日が本祭です。

 

1日目には、「出陣式」と「古式競馬」を行います。

「古式競馬」とは馬を走らせて速さや乗馬技術、作法を競うものです。『日本書紀』にも「古式競馬」の記載があり、その歴史の深さが伺えます。

 

本祭である2日目は、約400余騎が、相馬太田神社を先頭に相馬小高神社、相馬中村神社(総大将)の順に、メイン会場の雲雀ヶ原祭場地まで行軍します。

その後、雲雀ヶ原祭場地「甲冑競馬」と「神旗争奪戦」が行われます。

 

「甲冑競馬」とは先祖伝来の旗指物(はたさしもの)を掲げた甲冑姿の騎馬武者が、1周1000mの速さを競う行事です。

そして「新旗争奪戦」は、空に打ち上げられた御神旗を騎馬武者たちが争奪する行事です。御神旗を取った騎馬武者は、本陣山頂に向かい、旗軍者に審査され、その後、御札と副賞を受けて山を下りていきます。

 

3日目のメイン行事は「野馬懸」(のまかけ)です。「上げ野馬の神事」ともいわれ、相馬小高神社で行われます。

騎馬武者数十騎が神社境内に設けた竹矢来の中に裸馬(鞍を置いてない馬)を追い込み、白衣装の御小人たちが裸馬を素手で捕らえ、神前に献納する行事です。

 

これらの3日間掛けて行われる神事は国の重要無形民俗文化財に指定されています。

また、2日目の本祭はチケットを購入しなければ観覧できないため、ご注意ください。

 

まとめ

 

福島県は、2011年に起きた東日本大震災により大きな被災に遭いました。しかし、福島県民を初めとした多くの人々の尽力により、現在の福島県は子供から大人まで楽しめる観光スポットがたくさん展開しています。上記に挙げた観光名所以外にも、まだまだ福島県の魅力はいっぱいあります。

 

ぜひ、今こそ福島県に行ってみてください。

 

【今回ご紹介した場所はこちら!】福島県001

この記事のイラストは大阪芸術大学の「コミックプロデュース論」を受講している学生により制作され、マンガデザイナーズラボの代表兼、同学の客員教授・吉良俊彦と講師・石井聡の監修のもと掲載しております。

ライター:津村明日香さん

デザイン:デザイン学科4年 木下涼太さん

     キャラクター造形学科2年 松本愛空美さん

     デザイン学科2年 廣瀬綾音さん

     キャラクター造形学科3年 田口智子さん

     デザイン学科2年 的塲秀長さん

     デザイン学科3年 政田瑞季さん

     デザイン学科2年 杉本真希さん