"2018年の4月、ワールドカップまで
残り2ヶ月という時期にハリルホジッチは
成績不振を理由に解任されました。
ますます混迷する日本代表ですが、起死回生
を期待され、代表監督として抜擢されたのは
Jリーグの名門ガンバ大阪を
10年間率いていた知将、西野朗でした。
"

パート⑨2015〜2018はこちら
"西野監督は96年アトランタオリンピック
男子サッカーの予選で、
日本が強豪ブラジルに
1ー0で勝利した「マイアミの奇跡」を
起こした当時のUー23日本代表監督でした。
比較的攻撃型の戦術を好み、
選手の意見やイマジネーションを尊重し、
クリエイティブなサッカーを展開します。
"

"就任してまず西野監督が着手したのは
ハリル体制で崩壊していたコミュニケーションの
再構築でした。選手たち一人一人の
やりたいことを聞き、気持ちよくプレー
させることでチームのムードを
良くしようとしたのです。"

"しかしながら西野ジャパンの初陣である
ガーナ戦は、期待に反して0−2と敗戦しました。
西野監督は試合後のインタビューで
「点が取れなかったのが残念」とコメント。
結果として、ハリルホジッチの
守備的なサッカーを
引き継ぐつもりがないという
所信表明となりました。"

"続いて、2戦目のスイス戦も敗戦します。
それを受けて、西野監督は
3戦目のパラグアイ戦で
メンバーを大幅に入れ替えました。
それが功を奏して4ー2で快勝します。
"

"パラグアイ戦の勝利で勢いをつけた
日本代表は2018FIFAW杯ロシア大会の
本番をついに迎えます。
日本のグループHはコロンビア、セネガル、
ポーランドです。
"

"日本の初戦は4年前のブラジル大会で
大敗した因縁の相手、コロンビア代表です。
日本のエース、香川真司や大迫勇也などの
活躍で2−1のスコアで勝利しました。
"

"2戦目のセネガル戦はスピードスターの
サディオ・マネに先制されるも、
日本の粘り強さを見せ、
2−2の引き分けに持ち込みました。
"

"この時点で日本代表は勝ち点4。
3戦目のポーランド戦で引き分け以上なら
無条件で決勝トーナメントに進めます。
しかし0−1で日本は敗戦しました。
ですが、セネガルもコロンビアに0−1で
敗戦したので、勝ち点、
得失点差でセネガルと並びましたが、
フェアプレーポイントというわずかな差で
日本がコロンビアに続き、
決勝トーナメントを2位で通過しました。
"

"決勝トーナメント第1戦目の相手は
グループGを1位で通過したヨーロッパの強豪
ベルギーです。後半に原口元気、乾貴士が
得点し、一度は2ー0とリードするものの、
ベルギーの怒涛の反撃で2−3と逆転
され、日本のロシア大会は終幕しました。"

"決勝トーナメントでの敗戦は
「ロストフの悲劇」と呼ばれました。
圧倒的な戦力差にも関わらず、最後まで
あきらめなかった日本代表の姿に日本中が
感動の渦に巻き込まれました。
"

"シリーズ10回にわたる
「日本におけるW杯の歴史」
いかがでしたでしょうか?
今後もサッカー日本代表の歩みは
続きますが、ひとまず今回で最終回となります。
次回は4年後の2022年FIFAワールドカップ
カタール大会でお会いしましょう。
"


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