みなさんは「侘び寂び」という言葉を
知っていますか?侘び寂びは日本の
代表的な美意識の一つです。
しかしながら侘び寂びは「禅」の精神を
基本とした高等概念であり、
日本人ですら理解している人は
多くありません。
それ故、相対的に言語化して説明するのが
非常に困難です。
それらを踏まえた上で、
侘び寂びがどのようなものかを
できるだけわかりやすくお伝えしたいと
思います。

「侘び寂び」とは?
侘び寂びという概念は、
日本の偉人であり、茶人である
「千利休(1522〜1591)」が
完成させました。
以後、長きにわたり、日本人の間で
広く知られています。
一般的に侘び寂びとひとくくりに
呼ばれますが、正確には「侘び」と
「寂び」が組み合わさった言葉です。
この2つは同じ意味に捉えられがち
ですが、微妙にニュアンスが異なります。

「侘び」
質素、粗末な様子を表す言葉です。
そこに美意識の概念が加わり、
貧しさ、物が足らない状況からでも
心を豊かにしようとする考えが
生まれました。

「寂び」
古びた様子や劣化した様子を表す言葉です。
そこに美意識の概念が加わり、
年月の移り変わりと共に朽ちた物にも
美しさを見出す考えが生まれました。

「侘び」+「寂び」=「侘び寂び」
例えば木の葉が枯れたり、茶碗が錆びたり、
年月の経過で古くなって朽ちたもの
=「寂び」には
「侘び」=質素さや不足感があります。
衰えたものに不完全な美を見出す。
つまり「寂び」の良さを見出す精神が
「侘び」なのです。
まとめると、
「侘び」・・・精神の心構え
「寂び」・・・目に見える状況
を表していると言えます。

最後に
「侘び寂び」とは相対的なものではなく、
まず自分の中でそれらを感じる器ができなければ
侘び寂びの良さを知ることはできません。
私、ライターのアダチは日本人ですが、
いまだに侘び寂びにおいては未熟です。
ぜひ一緒に精神を豊かにして
「侘び寂び」をもっと探求しましょう!

嗚呼、素晴らしき茶道の世界。。。 あなたを侘び寂びの世界へ誘います(Part1)はこちら

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