同人のお祭りーーコミケとは?
世界最大規模を誇る同人誌即売会――コミックマーケット、通称コミケ。会場は東京国際展示場・ビッグサイトに置け、年に夏と冬2回開催されます。同人誌、自作ゲームや音楽CD、手作りアクセサリーやおもちゃ、コスプレ、企業ブース…すべての表現を許容し、すべての参加者が協力して造り上げるイベント、それがコミケです。
コミケを語るには、「同人誌」について触れなければなりません。
同人誌とは、商業誌と対照的で、「同人」=同じ趣味や目的を持つ同士が、集まって作る雑誌です。題材内容が多種多様なのが特徴で、近年主流の有名アニメ、マンガ、ゲームの二次創作本だけが同人誌と考えるのは大間違いです!
オリジナル漫画や小説の一次創作同人誌、イラスト集、写真集、料理のレシピ本、動物や植物の図鑑、美味しいお店を紹介するグルメ同人誌(地図付き)などなど…
表現したいものは千人千色、同人誌の種類も星の数ほどあるのです!
そんな同人誌を頒布するための「場」は、同人誌即売会です。インターネットもまだなかった時代では、同人サークルの交流の場はとても限定的でした。第一回のコミックマーケットは、「素人の作った本の流通市場」という理念のもと開催され、創作者と読者の間の架け橋となりました。それ以降、インターネットの普及や交通/物流手段の多様化に伴い、同人イベントの参加や同人誌の情報や入手が更に便利になりました。同人誌作者と読者との相互の交流が活性化し、同人界隈が更に盛り上がり、更に多くな人が同人文化にふれることができるようになったのです。今や同人活動は世界中で一つの大きな分野を形成するに至ってます。
コミケは、まさにこの「同人」の総本山とも呼べるのでしょう。
なんと、もうすぐ100回目の開催になります。こんな歴史が長く、世界中でも有名な楽しいお祭りに、一度は参加してみたくないですか?
今年(2019年)の夏コミはすでに終了していますが、12月28日から、冬コミが開催されます。
しかし!行く前に、注意しなければならないことがあります!
コミケは、戦場!?
コミケは世界最大の同人誌即売会であり、三日間に渡る会期の参加者が軽く50万人を超えます。
よく写真で見かけるコミケ会場ですが、開催場所である展示棟はその後ろにあります!
そして2020年東京オリンピックの影響で、東京ビッグサイトの東展示棟が使用不可になっています。対策として、2019年夏コミから4日間開催になりました。その初4日開催となる今年の夏コミ、コミックマーケット96(C96)には、なんと総計73万人もの人々が来場しました!
そして開催期間は基本的に夏はお盆休み期間(8月中旬)、冬は大晦日前日(12月28日から31日まで)のため、混雑に酷暑/寒さの試練が待ち受けています。
コミケの雰囲気だけを楽しめたい方は、昼頃になり一般入場が落ち着いてからの入場をおすすめしますが、その時はすでに完売の同人誌も多いでしょう。目当ての本がどうしても入手したい、開場前数時間から並ぶ場合、対策しないと下手したら熱中症などで倒れる恐れもあります。ちゃんと準備して、コミケに挑みましょう。
また、冬コミの場合、防寒が何より大事です!カイロ、手袋、厚着…そして前日の夜は早めに就寝、朝食はしっかり食べて、水分補給も忘れずに、待ち列で気分が悪くなったら無理せずに勇気の離脱…
体調管理を第一に、お祭りを楽しみましょう!
いかがでしたか?同人誌の即売以外にも、数多くのコスプレイヤーのパフォーマンスや、コミケ会場限定のグッズを販売してるアニメ・ゲーム関連の企業ブースも多数あります。
アニメやマンガが好きなら、ぜひ一度、コミケに来てみてください!
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