暗闇の中で光り出すサイリウム、バックで流れる今流行りのあの曲、そして曲に合わせて打ち出すかっこいい光の軌跡…
 ヲタ芸って、聞いたことありますか?1970年代からアイドルを応援する時、「親衛隊」(熱烈的ファンのグループ)が曲に合わせてするコール(掛け声)から発展したものと言われています。2000年前後、アイドルへの掛け声などの応援の芸は「アイドルオタクの芸」=「オタ芸」という名前で定着し、そしてペンライト・サイリウムを持ちながらパフォーマンスをする行為はオタ芸と区別できるように「ヲタ芸」と名付けられました。

  オタ芸の解説!

 まず、用語として芸をすることを「打つ」、芸を打つ人たちは打ち師と呼ばれています。曲のパートに合わせて違う技を繰り出し、場を盛り上げながらアイドルを応援するのがオタ芸。しかし、誕生から長い間、アイドル文化やオタクへの偏見が故に、世間一般人から見るオタ芸は「可笑しい」「幼稚」と、マイナスのイメージを持たれてしまいました。
 後にアニメ、マンガなどとともに、いわゆるサブカルチャーとしてのオタク文化が世間へ広がり、オタ芸の魅力も認知され始めました。

  やってみよう!オタ芸のわざ

 ではここで、オタ芸のわざをいくつかご紹介します!分解動作のイラストに参照してやってみましょう!

1.OAD

 OAD(オー・エー・ディー)は、「オーバー・アクション・ドルフィン」の略で、オタ芸の基本動作の一つです。

 腰や重心の移動で、かっこよくわざを決めましょう。

2.ロザリオ

 言葉の由来は聖母マリアへ祈りを捧げる時に使う道具です。

 キレがある動きは大変かっこいいです。

3.サンダースネイク

 最も有名で、オタ芸を代表する技と言っても過言ではないでしょう。名前通り、雷と蛇をイメージしたわざで、難易度はそこまで高くないですが複数の動きが組み合わさっているので、見た目は迫力満点で集団パフォーマンスに向いてます。
 このわざは絵で説明するのが大変なので、こちらの動画をご参照ください!

 Youtubeなどでオタ芸の投稿を見てみると、今の打ち師たちはアニメソングやヒットした邦楽に合わせて打っているものも多くあります。ヲタ芸はアイドルだけに捧ぐものではなく、パフォーマンスの一種として独特な進化を遂げています。英語表記の「サイリウムダンス」のように、応援の域を超え、今では単純に「ダンス」の一つとして知られています。
 また、オタ芸の起源通り、アイドルファンたちによる芸ももちろんまだ存在しています。しかし、派手な動きはライブ中、他のお客さんの迷惑になるなどの原因で、ライブやコンサートでは予め過激な応援行為は禁止される場合が多く、今はライブ中に激しいオタ芸わざを披露する人を見ることはあまりありません。
 その代わり、ライブの開場前で、そのアイドルもしくはアーティストの曲でオタ芸を披露する人が増えています。同じ推しのいるオタクたちの交流と同時に、オタ芸を知らない他のファンたちもお馴染みの曲で楽しいパフォーマンス楽しむことができます。

ライブ会場前でオタ芸を披露するオタクは結構いるので、私にとってこれもアイドルライブ現地参戦のお楽しみの一つです!

 いかがでしたが?今ではヲタ芸のフェスイベントや、世界大会まで開催されています。この魅力満載な「ヲタ芸」の世界を覗いてみましょう。

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