なぜ彼らはそんな表情をするのか?その理由とはーー
以下で、各国の鬼のイメージについて紹介します!

彼女がそう思うのも不思議じゃない。
欧米では、悪魔(demon/devils)は、悪そのものであり、人間を欺く、誘惑して堕落させる超自然的な存在。場合によって「神」と同等のレベルにもなれるだろう。そんな「鬼」が、童話に登場してお姫様を攫うなんて、考えられないですね!
ちなみに、西洋の昔話の中で、お姫様を攫うのは、巨人やドラゴンのお仕事だよ!

彼がそう思うのには、理由があります。
中国において漢字の「鬼」は、すなわち幽霊だからです。
幽霊は死者の魂、実体がないし、普段は見えない。だから実体がない「鬼」が痛みを感じるなんて、不思議だと思うのでしょう。もし見えてしまったら、それは悪霊の可能性が高い。その場合、イメージとしては夜に出現する醜い存在、または白い服で髪の長い女の人が多いようです。

確かに怖いし強そうですが…

日本の昔話の中の鬼は、「妖怪」の一種です。
悪役として様々な昔話に登場するが、別に超自然的な力など持ってない。
「桃太郎」や「一寸法師」、絵本などで描かれている様子は、頭から出てくる角を持つ恐ろしい、巨大な怪物です。赤もしくは青の皮膚で、虎皮のふんどしを着て、カナボウ(金棒)と呼ばれる武器を持って描かれています。
日本の雑節の一つである節分で、そんな悪い鬼を豆まきで駆逐し福を招き入れる行事は、一番身近な「日本の鬼」を体感できるチャンスでしょう。

如何でしたか?あなたの地域では、怖い「鬼」とはどんなモノですか?
もし一寸法師に興味があるなら、続きはこちらで読めるよ!

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出典:日本昔ばなし(英語対訳版)・美しき日本(写真)

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