今では誰もが聞いたことのある同人誌。
 大好きなあの絵師の新作、もしくは大好きなあの作品の二次創作…
 オタクたちにとって、同人誌はまさにオタク活動に彩りを添える精神的な食糧でしょう。
 今回はそんな魅力的な同人誌の裏側、「作る側」に着目してみます。
 同人誌や同人イベントについてはこちらの記事もご参照ください!

同人誌とは?コミケなどのグレーな部分や歴史を解説してみた

 同人イベントといえば同人誌頒布の場ですが、「同人誌」と言っても本の形をしているものだけではなく、グッズやCDなどの製作物も含まれています。
 現在では読み手がお金を払って同人誌を手にするのが一般的ですが、「同じ愛好を持つ人」同士が、作った作品を交換し合うというのが最初の同人誌の形です。それゆえに、今でも「販売」ではなく「頒布」という言葉を使い続けています。

商品ではないので、愛さえあれば、誰でも同人誌を作れます!絵が下手、技術が未熟、ストーリーが稚拙…しかし少しでも、自分の愛を他の同好に見せたい!と思ったなら、ぜひサークル参加を試してみてください。
 日本で開催される多くの同人即売会は、高校生以上の日本在住者なら誰でもサークル参加申請できるのです!

  頒布物を作りましょう!

 イベントのサークル参加において、一番重要なのは、やはり頒布物の制作でしょう。新刊・既刊問わず、1種以上の作品を会場に搬入し、頒布することがサークル申し込みの条件です。
 サークルの優先入場を目当てに、頒布物を用意せずスペースを空く行為は決してしてはなりません!

  コピー本のつくり方

 印刷会社に依頼すると、製本仕上げがとても綺麗な同人誌が出来上がりますが、印刷代は結構高め。その上、トーンの線数や塗り足し、ノンブル…データ作成もそれなりに難しいです。初めての参加だから、多めに作ると本が捌けないことも心配。でも少部数印刷は高い…そんなあなたにコピー本が一番オススメです!
 コピー本とは、原稿をコンビニなどのコピー機でプリントして綴じた自家製同人誌のことです。
原稿をA4やB4の紙に両面印刷し、二つ折りしてホッチキスで綴じれば、A5かB5の冊子の出来上がり!コストはほぼコピー料金だけ、締切も自分でコントロールできるというメリットから、少部数・少ページ数の頒布にとても向いてます。
 注意が必要なのは、冊子を作る時、綴る後の読み順を考慮しながら印刷データを作成しなければならない点です。
少し複雑なので、まずは一度試し刷りをおすすめします!

 また、今のコンビニプリンタは「小冊子印刷」ができます。順番通りに原稿を読み込めば、自動的に冊子作成用の順番で印刷してくれます!便利ですね!

「小冊子印刷」についてこちらのページをご参照ください。

  無配とは?

無配は「無料配布」の略称で、タダで頒布するものを指します。

 ページ数が少ないコピー本、シールやポストカードなどのノベルティ、もしくは自分のサークルを紹介する同人ペーパー。お金がかかる頒布物と違って、誰でも気軽に戴けるため、本を購入してくれた方にとって嬉しいおまけですし、通りすがりの方への良い宣伝・アピールにもなりますよ!

 いかがでしょうか?これで、あなたも頒布物を持って、イベントへ参加できるようになりました。
 次回は、サークル参加時の注意点についてご紹介します。お楽しみに!

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